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買ってはいけない金融商品

 4月からこのHPはリニューアルして、新「あなたも貯められる !資産1億円」として行きたいと思います。 メニューは
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とさせていただきます。

今回は「買ってはいけない金融商品」をお届けします。


 この企画の趣旨ですが、かなり前から販売されているいわゆる「お奨め 商品」について、本当にこれがお奨めなのかじっくり検討しましょうと言 う企画です。タイトルはちょっと刺激的につけましたが、本当に私が買っ て良いと思う商品との比較をできるだけしていたいと思っています。


 現在一般の人が証券会社を利用する場合には、証券会社のお奨めする商 品が提示される場合が結構可能性が高いと思います。特に日本の大手、準 大手の証券会社の場合は結構ありがちですよね。

 もちろんその証券会社の立場としては、これから利益が出ると信じてい るからお奨め商品を設計、販売する訳ですが、これは供給側の論理で設計 されている事がほとんどです。  つまり、その時の経済情勢で「最も売れそうな商品、売りやすい商品」 を企画、販売してきます。また売る立場(金融機関)は絶対に損失を被ら ないに決まっています。それどころか、うまくその販売手数料をいかに沢 山徴収できるか、知恵を絞っています。  これは企業の論理としては今までは当然の事として考えられてきました。 資本主義の経済構造では企業が利益を上げる事が至上命令ですから、無理 はありません。

 今まではこれで通用してきました。しかしこれからは全く違う考え方で ないと企業も生き残っていけないでしょう。まず利用者(お客様つまり一 般の投資家)の利益を第1に考える事が最も大切になってきます。  商品設計で考えると、今一番売れそうな商品(現在では日本株の超大型 投資信託でしょうか、、、)ではなく、過去現在未来通して安定的である 程度の収益が見込める商品が最も良いと考えられます。

 投資信託ならば、長期に渡って、年率10%くらいのパフォーマンスを ずっと継続してくれる投資信託が望ましいと思います。お奨めするならこ の様な長期的な観点で投資する商品をお奨めの一番に持ってくるのが当然 だと思いますが、現状は全く違います。  昨年急騰した日本小型株や情報通信関連の投資信託が、その様なパフォ ーマンスを示せるかどうかを考えると、まず無理だと思います。

 もちろん私もハイリスク、ハイリターンの商品が全て悪いと主張するつ もりはありません。ただ充分な説明も無く(たとえ充分説明したとしても) 利用者の思い込み(リスクを無視した高金利)や単純に過去のパフォーマ ンスを利用した様な売り方をしている商品やその新聞広告を見ると、本当 に悲しい気持ちになってしまいます。

 このメールマガジンの読者の方にはこの様な売り手主導の商品を見抜く 眼力を養って欲しいと思います。そして売り手主導でなく、本当に利用者 の為に設計されている商品を購入するようにしましょう。


さて今回は最初ですので、過去にどの様なお奨め商品が存在していたか をちょっと列挙してみます。

日本株投資信託        (バブル期やそれ以前) 
外債(デュアルカレンシー債等)(バブル崩壊後円安局面)
毎月配分型外国債券投資信託  (バブル崩壊後円安局面)
香港、中国株投資信託     (香港返還直前)
ユーロ債投資信託       (ユーロ導入直前)   
ブルベアファンド

これ以外にもいくつかあったと思いますが、時流に乗って投資されて、ず っとその商品をお持ちの方は含み損を抱えている事だと思います。私も投 資初心者の頃は心を惹かれるものは有りましたが、幸い上記の物に投資す る事は有りませんでした。

 ちょっと説明しておきますと、高金利を特徴に売っていたのが、外債や 毎月配分型外国債券投資信託です。これは円高のリスクを無視していた為 に最近の円高で完全に含み損です。毎月分配型の投資信託なら、年金替り に購入された方は元本部分の含み損はあまり気にしなくて良いと思います が、短期的な利益を狙った方はかなり厳しい状況でしょう。

 また歴史的なイベントを狙って販売された香港、中国株の投資信託や、 ユーロの投資等も完全に含み損でしょう。これもリスクを無視して単にそ のイベント効果を狙った投資をしている訳ですから、仕方ないですよね。 もちろんその当時はマスコミがそのイベントを頻繁に報道している訳です から商品を売る側としては非常に売り易いのは当然ですよね。

 ブルベアファンドは、はっきり言って構造欠陥商品です。これはこれか ら記事の中で取り上げていくつもりですから、その時に詳しく述べたいと 思います。


 これからは売り手の都合を考えて「買ってはいけない金融商品」の裏側 を説明してくつもりです。売り手(金融機関側)の都合が判れば、私たち 利用者にとっての利益に本当になるかどうかが判ると思います。 もちろん本当にお奨めの商品との対比も考えて いくつもりです。

 次号で取り上げる商品は「EB債」の予定です。EB債を買いたい人は これを読んでから決める様にしてください。